◇患者個別の「体内時計」測定が課題
多くの生き物は、地球の自転に合わせた24時間周期の生活を営む。人間の体内には「時計」の働きをする細胞があり、ほとんどの臓器や組織の働きは、この体内時計によって24時間周期の生体リズムで変化する。
生体リズムは病気の発症や症状の重さにかかわっていることは古くから知られていた。例えば、心筋梗塞(こうそく)などの虚血性心疾患は起床後3時間以内に起こりやすいが、これは朝に血圧や脈拍が急に上がって心筋の酸素消費量が増えることなどが原因とされる。
一方、同じ薬でも、服用する時刻により効き方が異なることも分かってきた。こうした生体リズムを考慮し最も効果的な時刻に薬物投与する「時間治療」の研究が90年代から進んでいる。
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自治医科大病院の藤村昭夫教授(臨床薬理学)らは03年、腎不全で人工透析(血液透析)を受けている患者13人を対象に、骨がもろくなるのを防ぐビタミンD3の投与時刻を変え、薬効や副作用の表れ方を調べた臨床研究の結果を発表した。
腎不全になると副甲状腺ホルモンが過剰に作られ、骨のカルシウムを溶かし出す。副甲状腺ホルモンの生産を抑えるため、透析後に服用するビタミンD3製剤は、腸からのカルシウム吸収を促進し血中のカルシウム濃度を異常に高める副作用もあり、服用中止を余儀なくされるケースもある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000006-maiall-soci
