注射ではなく鼻の粘膜に吹き付ける「経鼻ワクチン」用の優れた素材を、東京大、東京医科歯科大などの共同研究グループが開発した。補助剤なしで高い効果を発揮し、新世代のワクチンとして期待できるという。
論文は26日までに、英科学誌ネイチャー・マテリアルズに掲載された。
経鼻ワクチンは、インフルエンザなど鼻やのどの粘膜に感染する呼吸器感染症に効果的とされ、国内でも開発が進んでいる。しかし、通常は鼻水などで流されて粘膜面に長くとどまらず、効果を高めるための補助剤が必要。脳の神経に入り込むことによる副作用の恐れがあり、海外では大腸菌毒素を補助剤に使ったワクチンで顔面神経まひが起きた例もある。
研究グループは、粘膜面が電気的にマイナスであることに着目し、プラスの電荷を持つナノ粒子を合成。これに、免疫細胞の標的となる「抗原」を入れて鼻に噴霧すると、粘膜面に10時間以上とどまり、補助剤がなくても免疫反応を呼び起こせることを見いだした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100626-00000025-jij-soci
