夜勤続きを言い訳にしばらく遠ざかっていた山歩きを再開した。最近、運動不足を痛感したこともあるが、学生時代に読んだ新田次郎の「孤高の人」(新潮文庫)を再読して無性に山に行きたくなった。目指すは六甲山。小説の主人公、加藤文太郎の登山の原点ともいうべき場所だ。
六甲山は神戸市西部から宝塚市にかけて点在する山々の総称。全長50キロを超える縦走路をはじめ、100以上のコースがあるといわれ、自分の体力や技量に応じて楽しめる。今回は阪急芦屋川駅から六甲最高峰(931メートル)を経て有馬温泉までの一般的コースを歩いたが、久しぶりの山歩きということもあって、次第に重くなる足腰にむち打ってなんとか完歩した。
それにしても、最近の登山ブームを裏付けるように山中には中高年の人があふれていた。出会った人全員に聞いたわけではないが、中高年の中でも60歳以上の男女が大半だった。中には毎週山を歩いているというグループもいた。体力、気力とも十分で、牛にも劣る速さで歩みを進める私を次々と追い抜いていく。懸命に追いつこうとしたが、ほとんどの場合、後ろ姿はやがて見えなくなった。
逆に10?20歳代の若者の姿は少なかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091129-00000022-san-soci
